著者
橋本 太郎
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.17, no.79-80, pp.163-171, 1962-12-31 (Released:2008-12-24)
参考文献数
2
被引用文献数
2

1. 年令の識別についてこの地域における幼鳥成鳥の識別は季節的に分けるのが適当であると考える。1) 4月~7月 腮腺の羽色のちがいと,嘴色のちがいを標識として識別できる。2) 8月~9月 成鳥の嘴色は変化して幼鳥と同色になるので標識としてつ(170)1962 農村地帯に於けるスズメ群の生態 171かえない。腮腺は旧羽の残存するかぎり標識としてつかえるが以後は脱羽のため適当な標識がないから8月下旬から9月下旬の調査は除外したほうがよいと考える。3) 換羽の終った幼鳥は若鳥として区別したい。また嘴色全黒色となれば成鳥としたい。4)10月~翌年3月 若鳥と成鳥の識別は再び嘴色のちがいを標識として識別できる。2. 性の識別について1) 野外観察において群全体を区別する標識はないと考える。生殖腺による識別は正確であるが新鮮な個体によらねばならない。

言及状況

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編集者: Hiyotchi
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