著者
井上 誠
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.672-675, 2017-09-15 (Released:2017-11-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

リハビリテーションの分野において,電気刺激療法は鎮痛や筋力強化などの目的で古くから使用されてきた.筋力強化をめざした電気刺激療法は,脳血管疾患患者の摂食嚥下障害に対する理学療法として浸透してきたが,その効果に関するエビデンスはいまだ十分に得られていない.一方,筋力強化とは別に,感覚神経への刺激を通して,中枢神経系に働きかけることによって嚥下運動にかかわる中枢神経系の改善をめざした治療法もある.本稿では,電気刺激療法の種類や原理を紹介したうえで,中枢強化を目的とする電気刺激療法にも触れ,摂食嚥下障害への応用について,今後の展望と課題を解説する.

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@MurodaLay_ST でしょうかね。 調べてみたら、こんなのも出てきましたよ。 https://t.co/LDoPWCy13L
摂食嚥下障害に対する電気刺激療法 摂食嚥下障害に対して行われる筋力強化を目的とした電気刺激療法は,舌骨喉頭複合体をターゲッ トとした表面刺激が最も知られている(下図) 中枢強化を目的とした咽頭粘膜電気刺激療法も効果があるという報告あり #48時間連続論文紹介 https://t.co/aYweOU0cFS https://t.co/nWhYOcEYo8

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