著者
土井 克史
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.376-380, 2013 (Released:2013-07-13)
参考文献数
20

硬膜外麻酔を代表とする区域麻酔は,手術侵襲に伴うストレス反応を抑制することにより,さまざまな利点を有すると以前より報告されている.近年でも全身麻酔のみと比べて,呼吸器系合併症,手術創の感染,深部静脈血栓症などの軽減に有効と報告されている.このため手術後の死亡率を減少させる可能性もある.また最近では,区域麻酔が悪性腫瘍の術後の再発や転移に与える影響について注目が集まっている.乳がん手術における傍脊椎ブロックがその再発や転移を減少させるという報告に始まり,大腸・前立腺・腹部がんなどでの検討があるが,いまだ一定の見解を得ていない.

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手術に対するストレス反応、内分泌代謝反応、疼痛や麻薬の使用が 「癌の転移・再発を促進する」事がわかっている。 (p377 Ⅱ 悪性腫瘍の転移・再発に関しての報告) https://t.co/XuwKzxyF4A 詳細 http://t.co/YcM4tTK7ZA

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