著者
高林 宏輔
出版者
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
雑誌
頭頸部外科 (ISSN:1349581X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.111-115, 2022 (Released:2022-10-31)
参考文献数
19

眼窩吹き抜け骨折の治療は,初療医から治療医への紹介,受傷から手術までの期間,手術アプローチ法と複数の最適化すべき段階が存在する。初療医は実際に手術を行わないが,治療医への紹介の段階,さらには受傷から手術までの期間に関わることとなり,治療医は手術の時期や手術アプローチ法を決定する。特に緊急手術を要する病態では時間的要素が重要であり,初療医から治療医への速やかな紹介が後遺障害の残存のリスクを減じる。各段階いずれが最適化されても,眼窩吹き抜け骨折の治療成績は向上しうる。本総説では最適な診療連携,最適な手術時期,手術アプローチ法について共有し,眼窩吹き抜け骨折診療を最適化したい。

言及状況

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日本語で総説を書かせていただいたものです。トラップドアが全例臨時というわけではないですが、そのあたりの判断は手術可能な治療施設で行うのが良いのかなと思っています。 https://t.co/mXlPalXi5G
眼窩吹き抜け骨折は初療の先生の協力が不可欠です。特に小児例では時間の要素がかなり関わってきます。診療に係る皆様と共有出来ればと思います。世の中に少しでも還元出来たらと思います。 https://t.co/g78owpGFVv

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