- 著者
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小林 章
岡本 五郎
- 出版者
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
- 雑誌
- 園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
- 巻号頁・発行日
- vol.36, no.1, pp.31-35, 1967 (Released:2007-07-05)
- 参考文献数
- 18
- 被引用文献数
-
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1. Muscat of Alexandria の比較的強勢な新梢につき, 開花1~3週間前に基部の5葉または10葉を残して摘心をすると, 花粉の発芽率が高まるとともに着粒も良好になつた。この場合に葉分析をすると, 両摘心区ともに花房付近の葉内にB含量がとくに増大した。2. 摘心をするかわりにホウ素の葉面散布 (ホウ酸0.2%) を行なうと, ホウ素は枝梢内に多量に吸収されるとともに, 結実歩合が著しく増大した。3. 葯に含まれるアミノ酸と糖をペーパークロマトグラフィーによつて分析した結果は, 摘心区およびホウ素散布区において proline および alanine が多く存在した。4. 無処理区に比べて, 摘心区およびホウ素散布区では葯中の全糖量が明らかに増大した。ただし, 摘心区では sucrose が増大し glucose はやや増加する程度であるが, ホウ素散布区では sucrose が消失し glucose がいちじるしく増大した。