著者
小平 寛岳 国分 貴徳 瀧谷 春奈 藤嶋 弾 平田 恵介 名字 名前 塙 大樹 小林 章 金村 尚彦
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.22-26, 2018 (Released:2018-04-03)
参考文献数
31

【目的】歩行速度の違いによる立脚初期の股関節伸展筋群活動の変化に着目し,歩行速度が股関節キネマティクスに及ぼす影響について検討した。【方法】整形外科疾患のない成人男性 7 名を対象とし三次元動作解析装置,床反力計付きトレッドミル,表面筋電図を用いて0.9 m/s 歩行と1.8 m/s 歩行を計測した。計測から得られた立脚初期(10% 歩行周期)の筋活動量(大殿筋,大腿二頭筋,半腱様筋),外的股関節屈曲モーメント,股関節屈曲角度,重複歩長を条件間で比較・検討した。【結果】 0.9 m/s 歩行と比較し 1.8 m/s 歩行で外的股関節屈曲モーメント,重複歩長,股関節屈曲角度,半腱様筋活動に有意な増加がみられた。一方で,大殿筋と大腿二頭筋には有意な変化はみられなかった。【結論】歩行速度の増加に対し,立脚初期では股関節屈曲角度,重複歩長の増加による対応が行われ,この対応には半腱様筋の筋活動量増加の関与が示唆された。
著者
小林 章男 有田 正明 天野 喜美子 山口 豊
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.p121-125, 1976-08

胸部外科手術を受けた主に成人入院患者に,Clostridium butyricum,Miyairi株を経口投与し,その投与前,および後の糞便中の種々細菌数およびCl.butyricumの菌数も測定した。Cl. butyricum, Miyairi株は経口投与数日後糞便中から検出されるようになり,その菌数は糞便1gあたり10^6〜10^7個であった。腹部症状のなかった患者にミヤBMを投与すると,投与前に比べ糞便中大腸菌,Lactobacillus,腸球菌の数が増加した。これに反し,クレブシエラ,カンジダの菌数に減少した。腹部症状を呈した患者にミヤBMを投与すると,大腸菌,Lactobacillus菌数が同様に増加し,これらの患者糞便中にかなりみられたクレブシエラ,カンジダ,緑膿菌,変形菌数が減少し,症状も消退した。正誤表あり (52(5), 224) http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00107500
著者
前田 見太郎 清川 朝栄 小林 章子 西口 理恵 矢野 忠 大山 良樹
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.120-124, 1993-09-01 (Released:2011-05-30)
参考文献数
7

これまで視力回復に対する鍼治療の効果については近視の分類上, 軽度近視に対する治療が多く, 中等度ならび強度近視に対しての鍼治療の効果に関する報告は少ない。筆者らは中等度及び強度近視に対して裸眼視力回復を目的に置鍼術による鍼治療を行った。裸眼視力の回復を認めた3症例については, 治療を一時中断し, 鍼治療後の持続効果を観察した。また, 裸眼視力の回復が認められなかった3症例については, 置鍼術を鍼通電治療に変更し, 治療効果について観察を継続した。その結果, 置鍼術治療で裸眼視力の回復を認めた3症例は治療を中断してもなお, 初診時裸眼視力よりも高い視力を維持し, 鍼治療の持続効果を示した。一方, 視力の回復の認められなかった3症例に対しては鍼通電治療に変更してからは徐々に回復を示し, 初診時裸眼視力よりも高くなり, 鍼通電治療による効果を認めた。
著者
小林 章雄
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.4_75-4_81, 2010-04-01 (Released:2010-10-18)
参考文献数
8
被引用文献数
2
著者
森 広子 小林 章子 吉川 沙苗 山下 仁
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.137-142, 2009

目的:精油が循環器系に与える影響に注目し,血圧と脈拍に対する効果を評価した.<br> 方法:昇圧作用があるとされているローズマリーと,降圧作用があるとされている真正ラベンダーの 2 種類の精油を用いた.被験者 60 名を,ローズマリー群,真正ラベンダー群,およびコントロール群の 3 群に分け,2 分間の香り吸入前後に血圧・脈拍測定を行い,さらに香りに対する嗜好を 10 段階で評価し,香りの嗜好が血圧・脈拍に及ぼす影響も検討した.<br> 結果:ローズマリー吸入後に有意な脈拍上昇を認めた.また,ローズマリーの香りに否定的な感情をもった被験者群では,吸入後の拡張期血圧上昇傾向を認めた.一方,真正ラベンダーの香りに否定的な感情をもった被験者群では,吸入後の脈拍上昇傾向を認め,「肯定群」「否定群」間で収縮期血圧と脈拍における吸入前後の変化のパターンに有意差が見られた.<br> 結論:精油成分から想定される効果だけでなく,香りに対する好き嫌いが,生体反応に影響を与える事が示唆された.<br>
著者
竹島 伸生 小林 章雄 田中 喜代次 新畑 茂充 渡辺 丈真 鷲見 勝博 鈴木 雅裕 小村 堯 宮原 満男 上田 一博 加藤 孝之
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.197-207, 1989-10-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
33
被引用文献数
3 1

本研究は, 中高年ランナーに対して自転車エルゴメーター作業を負荷することにより, LTおよびall-out時でのVo2, HR, SBP, DBPを測定し, これらの加齢変化やトレーニング内容などとの関係について検討した.その結果は, 次のように要約できる.1.身長, 体重, %fat, 体格指数は, 年代間で有意な差は認められず, すべての年代のランナーは類似の痩身体型であった.週当りの走行距離時間, 頻度などは個人差が大きいが, 平均値でみると年代間に有意な差は認められなかった.ランナーとしての経験年数も年代間に有意な差は認めちれなかった.しかし, 加齢に伴い走パフォーマンスは著明に低下した.2.年齢とVo2@LTとの間には有意な相関 (r=-0.686) がみられた.しかし, %Vo2max@LTは, 各年代でほぼ同値であり, 年齢との間に一定の関係は認められなかった.3.年齢とHR@LTとの間には有意な相関がみられたが, %HRmax@LTは%Vo2max@LTと同様に年齢とは無関係であった.4.SBP@LT, DBP@LTについては年代間に有意な差は認められず, 年齢との関係は明らかでなかった.5.加齢による変化は, Vo2@LT (0.5ml/kg/min/yr) よりもVo2max (0.7ml/kg/min/yr) の方が大きかった.6.Vo2maxの加齢による変化は, 既報の一般人やランナーと比べて大きかった.しかし, 各年代でのVo2maxは, 一般人に比べ平均で50~60%高く, 例えば70歳代ランナーのVo2maxは一般人の40歳代に相当した.7.Vo2maxとトレーニングの経験年数との間には有意な関係はみられなかったが, ランナーとしてのトレーニング開始年齢とVo2maxとの間には, 有意な相関が認められた.8.HRmaxは, Vo2maxと同様に加齢による低下を示し, 同性同年代の一般人と比べて有意差はみられなかった.9.推定HRmaxと実測したHRmaxとの間には, 有意な相関 (r=0.600) がみられたものの, 個人差が大きく±10拍/分以上の誤差を生じた者が約32%いた.10.SBPmax, DBPmaxは, 年代間で有意な差はみられず, 中高年ランナーにおいては年齢と血圧の関係は明らかでなかった.
著者
小林 章 Akira Kobayashi
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.126-136, 2017-03-15

日本の明治時代から昭和戦前までの,近代の神社に関する研究は近年活発である。神道史,建築史,都市史,造園史,観光史の各分野で研究が進められている。そのなかで近代の神社境内の特徴が明らかになりつつある。明治政府は祭政一致であり,神道を国家の宗祀とし,神社境内から仏教の要素が取り払われた。法令により,神社は境内以外に所有していた土地を政府に収容され,広い神社林を失った例も多かった。明治政府は伊勢神宮を頂点に神社に社格を設け,国が予算を支出する神社など各地の神社を階層化した。明治時代の初頭に,皇室の祖先を祀る神社や,皇室の忠臣を祀る神社が日本各地に創建された。政府には神社に関する部局があり,そこに神社の営繕組織もでき,新設の神社には神社境内の社殿配置や規模の制限図が制定され,標準化が行われた。一方,古い神社は伝統の形式が尊重された。明治の初頭に政府側の戦没者を祀る東京招魂社が創建され,靖国神社に改称,戦争のたびに祀る戦没者を増やし,境内は改造された。明治初年の公園に関する法制により,神社境内が公園とされた事例もあった。大正時代に,明治天皇を祀る明治神宮が東京に創建されるときも制限図を参考にしていた。敷地の選定,社殿の形式,神社林の構成樹種などについて深く議論された。明治神宮の神苑は,神社林に囲まれた社殿のある内苑と,記念絵画館と体育施設のある洋式の外苑とが離れて整備され,東京の都市計画に大きな影響を与えた。明治神宮の神社林の造成は,椎・樫の照葉樹林を理想とする考え方へと,神社林の考え方の画期となった。明治以降,地元出身の戦没者を祀る招魂社が日本各地に設けられ,それらが昭和戦前の制度により護国神社に改められたが,社殿の形式や規模も政府が定めた。近代の神社の境内には新たな庭園が設けられてきた。近代の神社の境内を構成する石造鳥居,社号を彫った石柱,敷石,石段,石造の柵などの施設も整備されて充実し,神社の地元の石材が使われた。
著者
三輪 清三 上野 高次 桜井 稔 小林 章男 鈴木 重一
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
日本傳染病學會雜誌 (ISSN:00214817)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.10-20, 1964-04-20 (Released:2011-11-25)
参考文献数
32

Tularemia in Izu Peninsula in Shizuoka Prefecture was investigated epidemiologically and1. All the tularemia cases collected by us occurred locally in the southern parts of Izu Peninsula; 25 cases in Minamiizumachi of them 20 cases infected each by separate hares, 7 cases in Shimoda-machi 6 infected each by separate hares, and 1 case in Matsuzaki machi.2. Among these cases, the first case occurred in 1932 and the majority of cases occurred in 1949. Thereafter occurrences of a few cases continued to 1962.3. Most cases occurred from December to March.4. Almost all the cases were infected from skinning and processing the meat of hares found dead or weak.5. The rate of inapparent infection of hunters group in each region in Izu area was as follows; South coast of the Peninsula 20.2%, Central part 19.4%, West coast 9.7%, and North part 8.3%, paralleing the number of the tularemia cases in each region of Izu Peninsula.6. In retrospect, agglutination test that is positive above 1: 32 was advisable for the diagnosis.7. Characteristics of the prevalence of tularemia in Japan was discussed.
著者
小林章夫著
出版者
河出書房新社
巻号頁・発行日
1998
著者
小林章夫 [著]
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2022
著者
小林 章 金井 格
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.154-170, 1983-02-28 (Released:2011-07-19)
参考文献数
77
被引用文献数
1 2

京都の造園用石材の地域性を明らかにするため地域性を石材の高目の構成 (特徴: 多くの京都産の品目。京都産・他地域産の品目の併存。数百年にわたり記載のある品目。多様な形質の品目) により記述した。その域因の解析に地域の自然要素として地形・地質を, 人文要素として庭石商の性格を採り上げた。多様な石材が京都の多くの河川・山地・丘陵地から採取きれてきた。庭石商は近世水運または資源により立地し, 石材を供給してきた。
著者
小林 章 岡本 五郎
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.31-35, 1967 (Released:2007-07-05)
参考文献数
18
被引用文献数
7 6

1. Muscat of Alexandria の比較的強勢な新梢につき, 開花1~3週間前に基部の5葉または10葉を残して摘心をすると, 花粉の発芽率が高まるとともに着粒も良好になつた。この場合に葉分析をすると, 両摘心区ともに花房付近の葉内にB含量がとくに増大した。2. 摘心をするかわりにホウ素の葉面散布 (ホウ酸0.2%) を行なうと, ホウ素は枝梢内に多量に吸収されるとともに, 結実歩合が著しく増大した。3. 葯に含まれるアミノ酸と糖をペーパークロマトグラフィーによつて分析した結果は, 摘心区およびホウ素散布区において proline および alanine が多く存在した。4. 無処理区に比べて, 摘心区およびホウ素散布区では葯中の全糖量が明らかに増大した。ただし, 摘心区では sucrose が増大し glucose はやや増加する程度であるが, ホウ素散布区では sucrose が消失し glucose がいちじるしく増大した。
著者
小林 章 国分 貴徳 村木 貴洋 金村 尚彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0560, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】ピアニストは長時間の反復練習により,腕や手に特殊な障害を抱えやすい。近年overuseに加え,身体のmisuseも障害発生の要因と指摘されている。しかし,overuseが前提となっているため,運動療法が処方されることは少ない。強い打鍵や遠位の鍵盤を打鍵するために体幹も大いに用いる。これまで体幹運動は着目されてきたが,手指と全身を同時に計測する難しさから,ピアノ演奏を全身運動として解析されてこなかった。本研究の目的は,ピアノ演奏を全身運動と捉え,強い打鍵時の体幹および上肢の演奏メカニズムを調査し,新たな理学療法領域拡大の基礎データを示すことである。【方法】[対象者]ピアノ未経験者5名[仕様機器]3次元動作解析VICON,YAMAHA Clavinova(CVP-30),DTM制作ソフトGarageband(Apple社)[課題]全て同じ音量(mf)で打鍵した(課題1)。次に3回に1回,fまたはffの強さで打鍵した(課題2,3)。テンポは全て120bpmとした。計測前に十分な練習時間を設けた。[解析方法]体幹傾斜角,上肢関節角度,手指関節角度を計測した。解析区間は中指MCPマーカーが最も高くなった時点から鍵盤マーカーが最も沈み込んだ点。各角度が指先への変位量への寄与度を表すdegree of contribution(以下,DOC)と打鍵の運動力学的効率性を表すkeystroke efficiency(以下,η)を算出した。[統計処理]各関節のDOC,ηに対しFriedman検定を実施し,多重比較にはWilcoxonの符合順位検定を実施した。【結果】[DOC]体幹のDOCにはいずれの課題においても有意な差は認められなかった。同音量での打鍵動作の繰り返し(課題1)と比較して,強い打鍵が求められると(課題2・3),肩および肘関節のDOCは有意に低下したが(p<.01),その前後の打鍵では有意に増加した(p<.01)。一方で,手関節より遠位関節のDOCは有意に増加したが(p<.01),その前後の打鍵では有意に低下した(p<.01)。[η]課題1と比較して,課題2・3のηは有意に増加したが(p<.01),その前後の打鍵では有意に低下した(p<.01)。【結論】ピアノ未経験者は上肢を主体とした打鍵であり,体幹運動の寄与は少なかった。しかし,ピアノ未経験者は肩・肘関節による手の上下運動を手・手指関節伸展運動によって代償する戦略と手指と鍵盤接触角度を大きくつけた打鍵戦略の2つを使い分けて打鍵することが明らかになった。また,強い打鍵の前後では前者の戦略がより顕著になり,打鍵効率性が低下した。このことからピアノ未経験者は2つの打鍵戦略間の移行がスムーズでなかったことが示唆された。特に打鍵中のDIP関節の過剰な伸展はbreaking-in of the nail joinと呼ばれる。これは音量やテンポの制御に有害であるとされ,手指への機械的ストレスが増大した可能性がある。今後,ピアニストの演奏を全身動作として捉えた研究により演奏メカニズムが解明されていけば,音楽家の治療に応用でき,新たな理学療法分野を広げる可能性がある。
著者
中川 武夫 小野 雄一郎 久永 直見 岩田 全充 柴田 英治 金田 誠一 小林 章雄 鷲見 勝博 森谷 光夫 森 正樹
出版者
The Japanese Society for Hygiene
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.724-735, 1988-08-15 (Released:2009-02-17)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1

We examined the relationship between muscle injection of drugs into the quadriceps and its contracture.Subjects were children who had received medication at a clinic during the period from January 1967 to December 1970. Among the patients of the clinic, a high incidence of quadriceps contracture had been observed during the period.As basic data, we took the results of interviews with the subjects, the results of clinical examinations for quadriceps contracture, and medical records of the subjects which had been kept in the clinic.The following results were obtained.1) There were no abnormalities among the subjects who had never been injected in the quadriceps muscle. The incidence and the severity of quadriceps contracture were closely related to the total amount of the drugs injected into the muscles.2) The total numbers of injections of the following drugs were significantly larger in subjects with symptoms of contracture than in subjects without any symptoms.The drugs were Terramycin (Ox-tetracycline), Obelon (Sulpyrin, Aminopropyrin, Theoclate diphenyl pyralin), Chloromycetinsol (Chloramphenicol), Atarax-P (Hydroxyzin hydrochloride), Gammavenin (immuno-Globlin), Panvitan (Vitamin A-D), 10%-Pantocin (Pantethine) and Phenobarbital (Phenobarbital natrium).3) It was revealed by means of quantification theory type II analysis that the main attributable factors of muscle contracture might be the age when the subjects had been injected for the first time, the total number of Terramycin+Obelon injections, and the experience of injection of 10% Pantocin or Phenobarbital, but sex and the year of the beginning of injection might be ignored.Discrimination based on these results between the two groups, a normal group and a moderate or more severe symptomatic group showed reasonable sensitivity and specificity.
著者
小林 章郎
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.501-505, 2020-06-18 (Released:2020-08-12)
参考文献数
3

障害者の競技スポーツには,impairmentの内容・程度を判定し公平に競えるようクラス分けというシステムが存在する.パラリンピックに出場するために国際パラリンピック委員会公認のクラス分けを受ける必要があり,その準備としてクラス分けに精通した担当医がMedical Diagnostics Form(診断書)を書かなければならず,詳細な病歴・現症・画像資料が求められる.さらに,クラス分けが完了するまでに障害を客観的に証明する筋電図やMRIなどの追加検査を行う場合があり,医師の関与・判断がきわめて重要である.また今後,クラス分けの根拠となるevidenceを構築するため医科学的アプローチが欠かせない.