著者
河村 明
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.451-466, 2018-11-05 (Released:2019-01-25)
参考文献数
121
被引用文献数
2 6

本総説では,都市流域を対象とした洪水流出解析の現状を概説するとともに将来展望を述べている.まず,都市型水害について述べ,次いで流出解析におけるモデルの歴史を簡単に振り返りそれらを概説するとともに,都市流域への洪水流出モデルの適用の現状を紹介する.次に,集中型概念モデルの貯留関数モデルを概説するとともに,都市貯留関数(USF)モデルについて解説を行う.そして,都市流域における精緻な分布型物理モデルの必要性を述べ,高度な地物データGISについてメッシュデータとの違いを示し,高度な地物データを活用した精緻な分布型物理モデルであるTSRモデルについて概説する.最後に,集中型概念モデルや分布型物理モデルなどの課題や将来展望を俯瞰し,都市型水害の減災への提言も行っている.

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編集者: Opqr
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