著者
大谷 京子
出版者
日本ソーシャルワーク学会
雑誌
ソーシャルワーク学会誌 (ISSN:18843654)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.39-50, 2019 (Released:2020-06-06)
参考文献数
24
被引用文献数
1

本調査の目的は,スキルの構造を明らかにし,スキル評価尺度を開発することと,スーパーバイザーの属性との関連を明らかにし,訓練のための基礎資料とすることである. 質的調査によって抽出された634のスキルを基に21項目のスーパービジョン(以下SV)スキル評価のための質問紙を作成し,各団体認定スーパーバイザー558名を対象に郵送調査を実施した. 回答者の半数近くは経験も浅く,日本における組織的SVの展開は始まったばかりであることが示された.スキルについて確認的因子分析の結果,「スーパーバイジー中心」「課題焦点化」「実践化」「承認と評価」という4因子が得られた.スキル得点と属性との関連を分析した結果,ソーシャルワークの経験年数とは関連がなく,担当したスーパーバイジーの人数とは関連が高かった.すなわち,質の高いSVのためには,そのための訓練とSV実践が必要であることが明らかになった.

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@SeeSaaS 単なる職場教育じゃなく、スーパーバイザーってのがお作法に則ってやるのがスーパービジョン、、、のようなんですが 界隈ではこの「スーパーバイザー」てのが認証性になってて、肩書としても機能する模様 研修、謝金、、う、頭が、、、 https://t.co/HaJWlhpSW4 https://t.co/molOfTs50G

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