著者
串田 壽明 串田 尚隆 嶋田 義治 長谷川 篤彦
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.121-125, 2003 (Released:2007-02-06)
参考文献数
3

皮膚糸状菌症の猫3例に対し,1回量約90~170 mg/kgのルフェヌロンを2週間隔で投与したとき,症例1と3では2回,症例2では5回の投与で臨床症状が改善され,治療開始後,症例1では8週目,症例2では11週目,症例3では4週目には,1部の脱毛部分を残したものの,皮膚は正常となり,直接検査,培養検査ともに陰性となった。症例3では,治癒と判定した後3週目に他の部位に新しい病巣が発生したため,125 mg/kg,さらに3週間後に133 mg/kgを投与した結果,完治した。以上のことから,本剤の皮膚糸状菌症に対する治療効果は,症例によっては期待できるものと思われた。

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あら、初耳 「ルフェヌロンの皮膚糸状菌症に対する治療効果」(pdf) https://t.co/y8dqIgCGfF

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