著者
樋口 敬二
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
気象集誌. 第2輯 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.170-180, 1962-12-28 (Released:2007-10-19)
参考文献数
6
被引用文献数
2 4

雪の結晶や雪片が降つてくる径路を研究するために,Fig.1に示したような小紙片(「紙の雪」)を飛行機から散布し,その流れ方と拡散の模様を調べた。地上に落ちた「紙の雪」は,札幌市の一般市民に拾つてもらい,小中学校を通じて回収された。実験は,1961年2月1日,2月28日,3月16日に行なわれた。Fig.10は,2月28日に450mの高度から散布した紙の分布であり,Fig.11は,3月16日に1800mの高度からの紙の分布である。これらの実験によつて,2000m程度の高度から散布した場合,「紙の雪」の流れる距離は,風の鉛直分布から推定したものと一致することがわかつた。1000m以下の高度から散布すると,風からの推定とは異なつた流れ方をする。坂上による瞬間点源の拡散式によつて,水平方向の拡散係数を求めると,105cm2⁄sec程度の値を得た。この値と,分布の標準偏差を比較して,この実験の場合も,Richardsonの関係式がほぼなりたつことがわかつた。

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へぇー!60年代に札幌市民の協力でこんなユニークな実験をしてたのか。今なら、大量の紙片を撒くなんてクレームが多くて難しいだろうなー。 「紙の雪」の拡散実験 https://t.co/izPTf62quo

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