著者
加納 靖之
出版者
日本自然災害学会
雑誌
自然災害科学 (ISSN:02866021)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.205-217, 2019 (Released:2019-06-20)
参考文献数
39

史料にみられる液状化現象の詳細な分析により,将来の液状化の発生について評価することができる。1854年伊賀上野地震は山城(現在の京都府南部)に被害を及ぼしたが,伏見(現在の京都市伏見区)で局所的に液状化が発生しており,備前岡山藩の記録に泥や砂の噴出や蔵の倒壊が記述されている。史料や地図の詳細な検討により,この液状化の発生地点を特定した。さらに古い時代の地図や同じ敷地内での考古学的な発掘調査を検討したところ,この地点は池を埋め立てた場所であり,地下に砂層をふくむことがわかった。

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1854年伊賀上野地震の際の岡山藩伏見屋敷の液状化被害については,こちら 加納靖之,2019,1854年伊賀上野地震の際に伏見で発生した局所的な液状化被害地点の検討,自然災害科学,37,https://t.co/wyAs555LjA #京このごろ

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