著者
中塚 幹也
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.119, no.1, pp.27-32, 2007-05-01 (Released:2008-07-04)
参考文献数
31

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (9 users, 62 posts, 0 favorites)

若年女性でも,血中エストロゲ ンのレベルが低くなる月経直後に,心筋梗塞は起こり やすいことも知られている. https://t.co/BaJbzLY2hh
実際に血 圧脈波検査を施行すると,不育症症例では血管壁硬化 の指標である(Brachial-Ankle Pulse Wave Velocity: baPWV)が健常婦人に比較して有意に高値である. https://t.co/BaJbzLY2hh
…血管 障害のマーカーである Adrenomedullinや Thrombomodulinなども上昇していることが明らか になっている.このことは,不育症症例で全身的な血 管障害も進行していることを示唆している. https://t.co/BaJbzLY2hh
流死産を繰り返している以外は健康である20~30 代の若年の不育症女性における私達の検討では, 子宮動脈血管抵抗値が高いのみではなく,… https://t.co/BaJbzLY2hh
不育症症例では子宮動脈血管抵抗が高値である 症例が多く,子宮血流の不良が着床や妊娠の維持に悪 影響を及ぼしている可能性を指摘している. https://t.co/BaJbzLY2hh
SLE の臨床症状の1つとして,流産,死産,胎児死 亡を繰り返す不育症がある.しかし,SLE 症例は産婦 人科を受診する不育症症例のごく一部に過ぎない. https://t.co/BaJbzLY2hh
若年女性においても,自己免疫疾 患の症例では血管障害に留意する必要がある. https://t.co/BaJbzLY2hh
同様に若年女性に多く,妊娠時に流産や死産 を繰り返すことの多い全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus:SLE)に関しても心 筋梗塞との関係が知られている. https://t.co/BaJbzLY2hh
自己免疫疾患症例では,心血管疾患のリスクが高い ことが知られている20).若年女性に発症率の高い関節 リウマチ症例では心血管疾患の発症リスクは約2倍と される. https://t.co/BaJbzLY2hh
…このように血管障害の観点か らは,妊娠という負荷により妊娠高血圧症候群を発生 した症例は,その後の中高年に達した年齢で高血圧や 動脈硬化の発症につながる可能性がある. https://t.co/BaJbzLY2hh
妊娠高血圧症候群では,子宮動脈の血管抵抗(PI) 値は上昇しており,特に子宮の血流悪化は胎児発育遅 延と関連する. https://t.co/BaJbzLY2hh
妊娠中に耐糖能異常を一時的に示す妊婦は多く,こ のような女性はその後の一生のうちに糖尿病を発症す るリスクが高いことは知られている.このように,「妊 娠は生理的な負荷テスト」とも言える. https://t.co/BaJbzLY2hh
しかし,同様に心血管障 害リスクの指標とされる高感度 CRP 値は低下してい るともされ,今後の研究が待たれる. https://t.co/BaJbzLY2hh
このような思春期やせ症の女性では,健常 女性に比較して,心血管障害リスクの指標とされる apolipoprotein-B(Apo-B)や interleukin-6(IL-6) の上昇が報告されている. https://t.co/BaJbzLY2hh
思春期やせ症では,成長ホルモン,コルチゾールの 上昇,エストロゲン,レプチン,甲状腺ホルモンなど の低下が見られ,これらは,血管障害を促進する可能 性がある. https://t.co/BaJbzLY2hh
成長曲線からはずれて,「不健康なやせ」 と評価される生徒の比率を学校平均でみると,中学3 年生では5.5%,高校3年生では13.2%ともされる. https://t.co/BaJbzLY2hh
…医療施 設は受診していないが急激な体重減少,摂食行動の異 常,無月経などから,思春期やせ症の疑いとされる女 子生徒も1.7%存在しているとされる. https://t.co/BaJbzLY2hh
最近の厚生労働省研 究班の報告では,中学,高校の6年間で,思春期やせ 症と診断された女子生徒は全体の0.6%であり,… https://t.co/BaJbzLY2hh
不整脈や QT 間隔の延長,低血圧 などにより死亡する症例もある. https://t.co/BaJbzLY2hh
思春期やせ症(神経性食欲不振症,Anorexia nervosa)は女性に多く発症し,体重減少ともに 四肢の冷感や徐脈が見られ,電解質異常や肝機能障害 などが進行する.不整脈や QT 間隔の延長,低血圧などにより死亡する症例もある https://t.co/BaJbzLY2hh
臨床上は このような症例に対する心血管リスク因子の検索も必 要であると考えられる. https://t.co/BaJbzLY2hh
月経不順を主訴に来院する若年女性の中には,体重 減少に伴う視床下部性無月経の症例が含まれている. これらのやせの女性においても血清の蛋白カルボニル 値は高く,酸化ストレスは亢進している. https://t.co/BaJbzLY2hh
若年の PCOS 症例でも軽度の糖代謝異常や 脂質代謝異常や早期の血管障害が検出されれば,積極 的に生活指導などを行うべきであろう. https://t.co/BaJbzLY2hh
しかし,若年の PCOS 症例 に対しては,無月経や破綻出血による不正性器出血の 治療は行われるが,将来の生活習慣病や心血管イベン トの発生を念頭に置いた診療は行われていないのが現 状である. https://t.co/BaJbzLY2hh
現在のところ議論が分かれているものの,PCOS 症 例が中高年となった頃に心血管イベントの発症率は高 いとの報告は多い。 https://t.co/BaJbzMfDFR
この PCOS では,メタボリック症候群の発生率が高く,心 血管イベントとの関連も知られている。 https://t.co/BaJbzLY2hh
多嚢胞性卵巣症候群(Polycystic ovary syndrome: PCOS)は生殖年齢の女性の4~11%に見られ,最も 頻度の高い内分泌疾患の1つである。 https://t.co/BaJbzLY2hh
若年女性でも,血中エストロゲ ンのレベルが低くなる月経直後に,心筋梗塞は起こり やすいことも知られている。 https://t.co/BaJbzLY2hh

収集済み URL リスト