著者
木田 聖吾 由利 拓真 加藤 早紀子
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.647-654, 2023-10-15 (Released:2023-10-15)
参考文献数
12

脳卒中後高次脳機能障害者の復職率は低く,復職支援には課題が残っている.本報告では,回復期リハビリテーション病棟にて脳卒中後高次脳機能障害者を対象として元の職業への復職を目的に模擬的就労訓練と段階的な定着支援を行い,模擬的就労訓練の適応方法と効果,および定着支援の段階付けについて検討した.その結果,脳卒中発症後11ヵ月で時短勤務,12ヵ月でフルタイム勤務にて元の職業へ復職となった.この結果から,回復期リハビリテーション病棟において模擬的就労訓練で実務に近い業務経験を行い,段階的に元の職場での定着支援を行うことが復職支援として有効である可能性が示唆された.

言及状況

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就労定着に向けて OTと職場側が症状の説明、対策の共有、フルタイム勤務までのスケジュールなどを細かく連絡調整することもあるようです! 医療機関のOTが実施するには、多くの課題があるかもしれませんが、こうした支援が増えると良いなと思います
『作業療法』2023 年 42 巻 5 号 p. 647-654 [実践報告]回復期リハビリテーション病棟での模擬的就労訓練と定着支援を経て復職を達成した脳卒中後高次脳機能障害者の事例 https://t.co/79XdMuHO2i
友人らの論文がpublishされました 就労支援に関わる方々ぜひ読んでいただきたいです! 1st木田、2nd由利は、学部生時代にそれぞれ別の実習地で知り合いました。あのときは楽しかったな

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