著者
奥 俊信
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.44.3, pp.799-804, 2009-10-25 (Released:2017-01-01)
参考文献数
10

六角格子内にランダムに打った点を連結したグラフを利用して、近似的なボロノイ図を作成する方法を提案する。この方法は、生成元として、点、線、面図形を同時に扱うことができる。また、障害物がある場合も扱うことが出来るので、汎用性の高い方法である。六角格子は正方格子よりも異方性が少ないのでより良い近似ボロノイ図がえられる。ボロノイ図には基本的に次の3種類があり、それぞれに適した別々の方法が用いられてきた。1)空間全域を生成元の領域に分割するボロノイ図。垂直二等分線が用いられる。2)線パターンで構成されたボロノイ図。グラフ理論が用いられる。3)障害物のあるボロノイ図。グラフ理論の最短経路が用いられる。本研究は以上3種類のボロノイ図を同一の手法で求めようとするものである。その基本的アイデアは次の通りである。つまり、1)空間を六角格子で分割されたセルの集合とする。2)セルの位置をセル内部のランダムな位置で代表させる。以上の方法によって実際にコンピュータを使ってボロノイ図を作成する。

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@Spike23645 街中だと障害物が多いから、Voronoi分割の近似としてhexagonal gridが良いって論文ならあった https://t.co/e1vJ8O8bey (すいませんまだアブストしか読んでないです)

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