著者
小野田 滋
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.269-278, 2000-05-01 (Released:2010-06-15)
参考文献数
9

明治初期に建設された大阪-神戸間 (阪神間)、京都-大阪聞 (京阪間) の鉄道では、わが国の鉄道用としては初めての鉄製橋梁やトンネルが建設され、その後の鉄道土木技術の原点となった。また、わが国で初めての煉瓦構造物群が建設された線区でもあり、トンネルやアーチ橋、橋台・橋脚などに使用された。本研究では、これらの煉瓦・石積み構造物群の現状を現地踏査により明らかにするとともに、その特徴について考察を行った。分析の結果、130年に及ぶ歳月を経て、今なお供用され続けている構造物が多数確認された。また、後に建設される煉瓦構造物の基本となる技術がすでにこの段階で確立され、デザイン的にもその原点となったことが明らかにされた。

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東海道本線京都神戸間の橋梁が一覧になっているすごい資料を見つけた。 阪神間・京阪間鉄道における煉瓦・石積み構造物とその特徴|土木史研究第20号2000年5月自由投稿論文|小野田滋 https://t.co/3tLrtNNkAu

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