著者
梅田 弘幸 嘉村 康邦 石橋 哲 山口 脩
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.441-444, 1998-03-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
18
被引用文献数
3 2

多精巣症は極めて稀な奇形で現在まで約70例が報告されているのみである. 我々は4個の精巣を持つ多精巣症に合併した胎児性癌を経験したので報告する. 多精巣症に合併した悪性腫瘍は5例, また4個の精巣を持つ多精巣症は3例報告されているのみである. 停留精巣や精巣念転などの手術時や他疾患にて泌尿器科受診時に偶然発見されることが多いことを考えると, 泌尿器科受診の機会がなく, 生涯診断されない多精巣症が少なからず存在することが予想される. 多精巣症が高い悪性素因を有するかどうかは明かとなっていないが, 多精巣症は停留精巣を伴うことが多く, また, 停留精巣は精巣腫瘍の発症率が高いことを考えると, 多精巣症は余剰精巣の摘出または生検により, 厳重な経過観察が必要と思われる.

言及状況

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①それが本当かはさておき 実際にそういう症例はあります 余剰精巣がある状態を「多精巣症」といいます 余剰精巣は正常な付属器を持たず発達もよくないもので通常は切除されます 一般には停留精巣と同じく発癌リスクがあるとされます http://ci.nii.ac.jp/naid/110007730478 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjur ...

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