著者
平元 奈津子
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.15-20, 2018 (Released:2018-05-30)

ウィメンズヘルス理学療法は、女性のライフステージに応じた健康問題に対して実施される。 特に妊産婦においては、妊娠・出産に伴い、様々な身体変化やそれに伴うと考えられる身体症状を有することが多い。身体症状のうち腰痛、骨盤帯痛、尿失禁等の運動器に関連した症状を有する妊産婦に対して、現在の日本では積極的な理学療法介入がされていないのが現状である。 これらの女性に対する理学療法を実施する際に、問診で症状の原因となる妊娠、出産に関する背景を探ることが重要である。妊娠、産後の経過、分娩の様式、抱っこや授乳等の育児に関する動作等、より詳細に情報収集することで、治療や予防に展開することができる。妊産婦の理学療法は特殊領域と理解されがちであるが、基本的な問診にウィメンズヘルスの内容を追加し、治療や予防ではそのリスク管理を十分に行うことができれば、通常の理学療法で十分対応できる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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理学療法の臨床と研究 第27号 -2018年- 〜
@sakujiro_obgyn 日本理学療法士学会でも、ここ数年でウィメンズヘルス理学療法研究会というものができたところではあります。 具体的にどのように患者様を見ていくかは以下の文献がまとまっていて分かりやすいと思っております。 https://t.co/ipFSv8t65H
妊娠中、出産後で姿勢に変化が出るので出産前の状態と同じ感覚で動くと、出来ないことや怪我に繋がるとかあるんでしょうね… 男からすると女性って偉大です! https://t.co/JkenaUzdhj https://t.co/uJjk0YiwlF
個人的にOTがもっと入っていくべき領域だと思います。全文読めます。 J-STAGE Articles - 妊産婦に対するウィメンズヘルス理学療法 https://t.co/9m59uOwOJq

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