著者
根本 隆洋 水野 雅文
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.3-8, 2011 (Released:2017-02-16)
参考文献数
22

統合失調症の早期介入に対する世界的な関心の高まりの中で,予後決定因子として精神病未治療期間(duration of untreated psychosis : DUP)が注目を集めている。我々は本邦における DUPを報告し,その要因や転帰との関連について検討してきた。DUP 短縮への努力は治療臨界期における治療の開始に直結しているが,近年はさらに進んで,顕在発症予防の視点に立った疾患の前駆期における介入も世界的に展開されつつある。我々は発症危険状態(at-risk mental state : ARMS)と初回エピソード統合失調症に特化したケアユニットであるユースクリニックとユースデイケア「イルボスコ」を開設し,詳細なアセスメントを行うとともに,思春期・青年期に配慮した心理社会的アプローチと脳機能への直接的介入を目指した認知機能訓練とを両輪とした,包括的な治療サービスの提供を行っている。

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@12rorofriend 余計なお世話かもしれんけど、早めに相談した方がいいよ。 ① https://t.co/YOM6jhnSSc ② https://t.co/UYLyxRvapN 2つ目のは内容が難しいけど、治療が遅れるほど悪くなりやすいってこと。
統合失調症の早期介入へ向けた包括的な研究の推進 https://t.co/MDxK4ozN81

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