著者
高橋 英彦
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.51-54, 2011 (Released:2017-02-16)
参考文献数
4

自己と他者の所有物の高低と自己と他者との関係性の遠近というパラメータを調節することで,妬みの強さを調節し,f MRI 実験を行った。妬みの感情のもう 1 つの側面として,妬みの対象が不幸に見舞われると,私たちは他人の不幸は蜜の味ともいわれる非道徳な感情を抱くことがあり,この点についても併せて検討した。その結果,妬みと前部帯状回の背側部の活動が関係することがわかった。前部帯状回の背側部は身体的な痛みにも関わる部位で,社会的な痛みといえる妬みも同様な部位が賦活されたことは興味深い。また,妬みの対象に不幸が起こると,報酬系である腹側線条体の賦活を認め,文字通り他人の不幸は蜜の味であるかのような反応を認めた。

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@kenichiromogi また、妬みは脳内の背側前部帯状回から社会的な痛みとして感じられる一方、妬ましい相手の不幸には報酬系として腹側線条体が働き、シャーデンフロイデ(痛快さ)を感じる(『妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤』… https://t.co/nGpZpyTWQV
妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤 https://t.co/KD3xigG2ma 妬みもメシウマ(シャーデンフロイデ)も人間の初期実装機能なので、それ自体を否定しても仕方なくはある。その上でどう(自分のものとも他人のものとも)付き合うか、なんだけど、なかなか難しい。

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