著者
藤原 宣夫 田畑 正敏 井本 郁子 三瀬 章裕
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.601, pp.85-92, 1998-08-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
14

柳枝工施工部におけるヤナギ林の発達過程を推定することを目的とし, 矢作川において施工後の経過年数の異なる8箇所の柳枝工を対象に, 植物社会学的手法による植生調査を実施した. その結果, 3~5年経過では挿し木により導入されたカワヤナギが優占する高さ5m程度の低木林, 10年経過では高さ7mのカワヤナギが優占する低木林が認められた. 10数年経過ではアカメヤナギとジャヤナギが優占する高さ10m程度の高木林が認められ, この高木林は自然のヤナギ林と同様な構造を有していた. 高木林はカワヤナギ低木林が立地の乾燥化に伴い次第に変化したものと考えられ, この変化には河川水位の低下が関与したものと考えられた.

言及状況

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自然植生再生手法 としての柳枝工の課題. 伝統的護岸工法のひとつである柳枝工は, 河岸の. のり面に柵そだを組み, 柵内に栗石を詰めてのり面. を覆い, ヤナギの挿し木を行うものである. https://t.co/q7zD7clI4z

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