- 著者
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良永 知義
小川 和夫
若林 久嗣
- 出版者
- The Japanese Society of Fish Pathology
- 雑誌
- 魚病研究 (ISSN:0388788X)
- 巻号頁・発行日
- vol.22, no.4, pp.243-251, 1987-12-15 (Released:2009-10-26)
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
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5
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H.aduncum は海産種であるが, その虫卵は, 淡水中でも2期幼虫に発達し, 孵化した。孵化仔虫は淡水中では生存できないが, 未孵化の2期幼虫がイサザアミ(中間宿主)に取り込まれることで寄生が成立し, その体腔内で3期幼虫に成長した。ワカサギから得た3期幼虫を淡水中のニジマス(実験的終宿主)に投与し, 成虫を得た。以上の結果, 本線虫が淡水中でも生活環を完結できることが明らかとなった。得られた虫体は, 光顕・走査電顕を使って記載し, 各発育段階の識別点を考察した。