2 0 0 0 OA 直弧文考

著者
小山 清男
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.39, no.Supplement1, pp.151-156, 2005 (Released:2010-08-25)
参考文献数
4

わが国古墳時代に, 「直弧文」という独特な文様がある。なぜか他国にその類例がなく, また6世紀後半以後, 国内にもそれを伝承するものはみられない。その定形は装飾古墳の石障, 石棺などに施されたもので, 正方形に近い方形を枠として, その2本の対角線と, 帯状のテープがからみ合った図柄である。また貝輪などの装飾に施されたものは, 方形の枠はなく, 不整形な文様となっている。その構成はひじょうに複雑であり, しかも動きの表現, とくにほとんどが回転運動をあらわしている。ここではそれらの代表的な作例3点について, できるだけ具体的に, 分析, 考察して, その特質を明らかにしようとする試みを述べる。

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@csagev @hyena_no @Youken1316 @Toumom2LWHkzNEq @nemurikappa @jisaidayo 参考資料 ”直弧文考”小山 清男 東京芸大名誉教授 https://t.co/05H32TiAdu →「3次元的な空間」というところに着目しておられます。 そして絵画銅鐸の絵(2次元的な空間)と比べると違いは明らかです。 それが宗教の画期にもなったのでは。 https://t.co/pOERWE4CuZ
『直弧文考』 "わが国古墳時代に,「直弧文」という独特な文様がある。 なぜか他国にその類例がなく,また6世紀後半以後,国内にもそれを伝承するものはみられない。" "他国にその類例はなく,またなぜか仏教伝来 とともに消え,それを伝承するものはみられない。" #備忘録 https://t.co/9vqlyy6z49

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