著者
小竹 良文 佐藤 暢一
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.263-272, 2009-07-01 (Released:2010-01-20)
参考文献数
45
被引用文献数
11

重症患者管理において心拍出量測定による酸素供給量の評価は有用であるとされてきた。これまで心拍出量の標準的な測定方法は肺動脈カテーテルを用いた熱希釈法であったが,最近,低侵襲心拍出量モニタが注目されている。これらのモニタの評価にあたっては,精度の評価が重要となる。異なるモニタから得られる結果の一致度を検討する手段としては,相関分析や回帰分析よりも,Bland-Altman分析が適切である。Bland-Altman分析を適切に解釈するためにはいくつかの注意点が存在する。特に一致度の許容範囲をあらかじめ定義しておくことが望ましいとされているが,基準は確立されておらず,モニタの特徴に合わせた評価が必要である。また,繰り返し測定によって1人の対象から複数のデータを収集することが一般的になりつつあるが,この場合は特殊な統計学的処理を必要とする。本稿では自験例を示しながら,これらの点に関して解説を加えた。

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以下の論文 小竹良文・佐藤暢一 (2009) Bland-Altman 法による心拍出量モニタの精度評価 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/16/3/16_3_263/_pdf その Table 1 に,パーセント誤差や,その他の用語解説があるので,とりあえず読んで見て下さい。 p. 267 には,その結果の解釈も解説され ...
可能です。正確に言えば,そのような場合の対処法の研究が行われています。 例えば,以下の論文 小竹良文・佐藤暢一 (2009) Bland-Altman 法による心拍出量モニタの精度評価 日本集中治療医学会雑誌, 16(3), 263-272. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/16/3/16_3_263/_pdf 複数回測 ...

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@NishizonoRyota おお、いいなー。WKO4はグラフをplotするときにいじれるくらいかな。とりあえずこの辺読んでる。 https://t.co/eh8USUsR4O

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