著者
小宮山 功一朗
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.13-23, 2019 (Released:2019-07-22)
参考文献数
20

サイバーセキュリティガバナンスが重要な政治課題となる中、CSIRT(コンピュータ・セキュリティ・インシデント・レスポンス・チーム)への関心が高まっている。先行研究で繰り返された「CSIRT=サイバー空間の消防署」などの定義は変容の激しい世界において有効性を失いつつある。より普遍的なCSIRTの概念が必要である。本研究はサイバーセキュリティガバナンスの数々のレジームを目的と機能と文化という3つのレンズを通して眺めれば、CSIRTは被害者救済とシステムの復旧を目的にかかげ、機能としてインシデント対応能力を持ち、互恵主義の文化を信条とする組織群のことであると主張する。特に互恵主義の文化は他のレジームとの重要な違いであり、それが根付いた背景には、インターネットの特質がインシデント対応のための国際協力と、科学的知識の共有を要請したことがあったことを指摘する。

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Cybersecurity Incident Response Community: Conceptualizing CSIRTs by aim, function and culture of reciprocity https://t.co/UD32ZanQoR
J-STAGE Articles - サイバーセキュリティにおけるインシデント対応コミュニティの発展 https://t.co/Xu3UEmqLAG 後で読む
“サイバーセキュリティにおけるインシデント対応コミュニティの発展” https://t.co/6NaJHB77ZW
Koi Komさんの論考。 私だと、概念というのは、どのような効果が与えられるのか、を考えて、そこから、考えるアプローチをとるのですが、また、目的、機能、文化からのアプローチというのも、違った気づきを与えてくれそうです。 https://t.co/AmT0aQT65V
“サイバーセキュリティにおけるインシデント対応コミュニティの発展” https://t.co/bKjbm8T85V
#cchanabomemo J-STAGE Articles - サイバーセキュリティにおけるインシデント対応コミュニティの発展 https://t.co/SHLeC2tP6l
CSIRTで働くこと10数年、CSIRTの国際団体で4年。逆にCSIRTの定義がわからなくなってきたので、概念を整理しようと思い、論文を書きました。CSIRTとは被害者救済とシステムの復旧という目的、インシデント対応の機能、互恵主… https://t.co/KIQexiiuzB

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