著者
金木 亮一 高橋 紀之 矢部 勝彦
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会論文集 (ISSN:03872335)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.211, pp.29-34,a1, 2001-02-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13

代かき作業と肥料の種類が田面水の窒素・リン濃度に対して及ぼす影響を検討するため, ポット試験を行った.代かきについては2条件 (代かき有りと無し), 肥料の種類については4条件 (無肥料, 重焼リン, 化成肥料, 被覆肥料) とし, 実験は3回繰り返した. 表面積500cm2のポット8個に水田作土を約20cmの厚さに詰め, 10cm湛水した.ポットは20℃ の恒温室内に静置し, 実験開始1, 3, 5, 7日後に田面水を採水して分析に供した.田面水の窒素・リン濃度に対しては, 代かき作業の方が肥料の種類よりも強い影響を及ぼし, 代かき7日後においても有意な差を示していた.窒素については代かき化成肥料区が他よりも著しく高い濃度を示した. リンは代かきの有無によって大きな濃度差を生じたが, 肥料の種類による差異は小さかった.

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そして何より、栄養素の流出リスク。これが大きいのかなと感じてちょっと調べてみました。 https://t.co/lN9O6BUmCw 代掻きで化学肥料は流出しやすい(このデータには堆肥使用してたか書いてないっぽ) https://t.co/S2b2NL9IvP 有機肥料の方が流出しにくいってデータがある

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