著者
平山 正昭
出版者
日本神経感染症学会
雑誌
NEUROINFECTION (ISSN:13482718)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.80, 2022 (Released:2022-05-12)
参考文献数
35

【要旨】パーキンソン病では、Braak らによる Lewy 小体病理が迷走神経背側核から青斑核、黒質に次第に進展するという prion-like の進展仮説から、α-synuclein の上行性伝播が病態にかかわるのではないかと考えられるようになった。prion-like の進展仮説や血行性免疫障害説に腸内細菌が関与する可能性が考えられている。しかし、すでにパーキンソン病の腸内細菌の報告は 15 報以上になるにもかかわらず結果が一致しない。本稿では、腸内細菌がパーキンソン病を発症させる原因と考えるエビデンスや腸内細菌の既報告をレビューする。

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パーキンソン病と腸内細菌 https://t.co/d8AWL3Hm0r
パーキンソン病と腸内細菌 腸の腸内細菌は、パーキンソン病の発症の原因となる可能性があるだけではなく、病態の進行にも関連してい る。 今後は、腸内細菌の代謝産物などの検討や無菌動物などを使用した腸内細菌の研究が必要である。 https://t.co/3YUXpv4CqH https://t.co/QPDQQlshEf

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