著者
沖田 実嘉子 竹末 俊昭
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.2_85-2_94, 2013-07-31 (Released:2013-09-30)
参考文献数
34

日本各地に残されている古い染め型紙の多くは染色工所の廃業などにより散逸している現状にあり、型紙の調査、収集、整理、保存が各地で進められている。それらの型紙資料は劣化が進んでおり容易に扱うことができないため、既往の研究では型紙をデジタル化し、機械彫刻を用いて修復保存の検討もなされている。本研究では型紙を物理的に修復する分野に着目し、刃先の向きに関係なく自由に模様を制作できる方法を提案した。本稿ではレーザー加工に適した型地紙素材及びレーザー加工制作方法による模様の再現精度、及び染め上がりの検討を行った。その結果、機械彫刻に比較して、非接触で加工する手法を用いるとともに加工素材の面でも合成型紙を採用することにより、格段に細かい模様の表現が可能であることが明らかになった。

言及状況

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論文があって、確かレーザーだと得意な柄とそうでない柄があったはず。 詳しくはこちら。 https://t.co/Dm50QaWbbo https://t.co/oswTC8fLwP
アツい。 型紙をレーザー加工機使って作った時の再現性に関する論文 https://t.co/NFGoP8omET
伝統的染色型紙の復刻保存におけるレーザー加工技術の適合性 https://t.co/AK7XCV9j77
1 1 https://t.co/YeMrRmgoSz
伊勢型紙に使われている渋紙はレーザーカッターでは切れないのだろうかと思って検索したら、その研究報告があったhttps://t.co/4VwRemGhLD 彫る職人を育てるのと、レーザーカッターに対応する渋紙を開発するのとどちらの方が?とふと考えてしまう

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