著者
権東 容秀 松村 一 今井 龍太郎 小宮 貴子 小野 紗耶香 渡辺 克益
出版者
一般社団法人 日本創傷外科学会
雑誌
創傷 (ISSN:1884880X)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.154-159, 2011 (Released:2011-10-01)
参考文献数
17

ハチミツは日本では食用品以外でのイメージは乏しいのが現状であるが,ヨーロッパやニュージーランドなどで古くから熱傷や創傷に使用され,近年さまざまな創傷被覆剤として開発も進んでいる。今回われわれはこのハチミツを通常の軟膏治療や物理的治療に抵抗した症例に使用し,wound bed preparationに有効か検討した。術後感染創で難治性となった5名と顔面新鮮熱傷の1名に対してハチミツを使用した。すべての症例でハチミツ使用後に滲出の量が減少し,不良肉芽であった創は良好な肉芽となり,細菌量が減少した。ハチミツは (1) 高浸透圧,(2) hydroxy peroxide を含む,(3) 酸性である,(4) 適度な湿潤環境を作る,等の作用により創治癒に有効であるといわれている。今回の経験でも不良肉芽を良性肉芽にかえ,滲出液をコントロールでき,細菌量も減少した。ハチミツはwound bed preparationに有効であると考える。

言及状況

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。゚(゚´ω`゚)゚。
@shibashiba_dot Webでも読める症例報告はこれでした。 エキスパートオピニオンとも言えないですが某施設ではマヌ〇ハニーは治りが違うって言ってる先生がいると聞いて当時は引いてましたが現在はそうなのかも…とハチミツ教徒は思い始めました https://t.co/skih5lecqR
@sakuras58514172 https://t.co/MdlSwUWLRp こんなのありました
熱傷やら褥瘡に蜂蜜を使うというのは民間療法じゃなくてホントに病院でやってるのね。 咳止めにもなるし美味しいし、最強だな。 https://t.co/qBlPuKNCaF

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