著者
福岡 正人
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.18, no.7, pp.677-681, 2009-11-25 (Released:2009-12-25)
参考文献数
8
被引用文献数
1

今回われわれは,血液透析患者のブラッドアクセス作成困難症例に対し,前胸部に人工血管を移植するarterio-arterial prosthetic loop(AAPL)を 4 例経験したので報告 する.【症例 1】80歳女性.左上腕表在化動脈が閉塞.僧帽弁閉鎖不全症(MR-IV度). 【症例 2】50歳男性.糖尿病性腎症により透析歴12年.表在静脈なく,右内シャント側の手背に虚血性潰瘍あり.【症例 3】72歳女性.透析歴 7 年.計16回の再作成やPTAを施行後.中心静脈が狭小化し,ダブルルーメンカテーテル挿入困難例.【症例 4】77歳女性.糖尿病性腎症により透析歴 5 年.ダブルルーメンカテーテル挿入困難例.全例局所麻酔下,ポリウレタン製人工血管を用いAAPLを作成した.AAPLはブラッドアクセス作成困難症例に対し,有用な手技の一つと考えられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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ブラッドアクセス作成困難症例に対する前胸部arterio-arterial prosthetic loopの経験 https://t.co/jRPmMPejRj 4~6 mm tapered graftを使用した腋窩動脈-腋窩静脈前胸部交叉シャント(ネックレスシャント)造設2症例 https://t.co/bGPUOr90cl 参考なりそうなのはこのあたりかな

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