著者
藤野 善久
出版者
The University of Occupational and Environmental Health, Japan
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.225-230, 2018-09-01 (Released:2018-09-14)
参考文献数
31
被引用文献数
2

近年,日本において,プレゼンティーズムへの関心が産業保健分野のみならず,経営分野においても急速に広がりつつある.しかしながら,プレゼンティーズムという用語が国内に紹介されたのは比較的最近であり,日本におけるプレゼンティーズムに関する知見の蓄積も限られている.本稿では,プレゼンティーズムに関する知見を整理するとともに,日本の産業保健におけるプレゼンティーズムへの取り組みに関する意義について考察する.プレゼンティーズムとは,健康上の問題を抱えたまま出社している状態というのが共通した定義であり,労働生産性の低下を追加するものもあった.医療経済的な観点からプレゼンティーズムによる労働生産性低下を貨幣換算する方法について複数の方法が提案されているが,統一した方法はない.労働者の健康状態を,プレゼンティーズムの観点から評価し,支援するための新しい方法が必要である.

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とりあえず 「プレゼンティーズムの損失が一番大きい」と思っている人は、この2つの論文を読むべし https://t.co/z3ELKKTwlI https://t.co/gPa4UiZVRZ

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