著者
伊藤 直之
出版者
獣医麻酔外科学会
雑誌
獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:09165908)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.49-55, 1996-04-30 (Released:2010-09-09)
参考文献数
24

猫に対するメデトミジン80μg/kgまたはキシラジン2mg/kg筋肉内投与後の嘔吐発生状況について比較検討した。嘔吐発生率はメデトミジン群では20.0%であり, キシラジン群は70.0%であった。嘔吐回数は両群とも1回のみの嘔吐発生例が最も多く, また, 平均嘔吐回数はメデトミジン群で2.1±1.7回 (平均±S.D.) , キシラジン群で2.0±1.4回であり大きな差はなかった。嘔吐発生時間帯は両群ともに2分台から3分台に集中していた。平均伏臥発現時間はメデトミジン群では3.2分±1.6分, キシラジン群では6.8分±5.8分であり, メデトミジン群に比較して遅延していた。以上の成績から今回の投与量においては, 鎮静期の事故発生や飼い主の不安感を軽減する目的のためには, 嘔吐発生率が低いメデトミジンの方が有効である可能性が示唆された。

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@nSQwhTodV89INpX @hanirott そうでした、大昔から伝わる猫の催吐処置、キシラジンです。 「猫におけるメデトミジンとキシラジンの嘔吐の比較」 https://t.co/DUN5u7JrZR

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