著者
大野 真美子 杉田 智子 石川 智恵子 住吉 俊亮 堀北 哲也
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.181-185, 2021-03-20 (Released:2021-04-20)
参考文献数
16

本研究では,生存子牛の肋骨骨折の発生状況及び分娩状況との関係を調査した.神奈川県内酪農家13戸の子牛101頭(自然分娩68頭,介助分娩33頭)を対象とし,胸部触診による肋骨骨折の評価及び分娩状況の聞き取り調査を実施した.また,肋骨骨折を認めた7頭の胸部CT検査を行った.肋骨骨折の発生率は全体で6.9%であった.肋骨骨折の発生率は介助分娩が自然分娩より高かった.また,肋骨骨折した子牛は出生後に異常を示す割合が高かった.CT検査により8.9±4.4本/頭の骨折を確認し,左右ともに第4~7肋骨の骨折が多い傾向にあった.本研究より,肋骨骨折は介助分娩時の不適切な牽引などが原因と考えられた.また,分娩を介助する畜主への適切な介助方法に関する情報提供が必要である.

言及状況

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子牛の肋骨骨折割合 全体だと・・・・・・・・6.9% ↓ 介助分娩した場合だと・・18.2% ↓ 胎位が尾位の場合だと・・42.9% 肋骨チェック、大事! 生存子牛の肋骨骨折発生と分娩状況の聞き取り調査 https://t.co/vhHnLgTcA0

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