著者
内田 明彦 村田 義彦
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.388-390, 1999-06-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

1984年に山口市内で飼育されていた日本猫 (雑種, 雌, 6歳, 体重3.5kg) の瞬膜下に線虫7匹 (右瞬膜下3匹, 左瞬膜下4匹;体長9.0~18.0mm) が寄生し, すべてが雌で, 体長のクチクラには条線がみられ, 体辺縁は鋸歯状で, 尾部は短く, その先端は鈍円であった.口腔の発達は悪く, 食道は太くよく発達し, 神経輪は食道のほぼ中央に存在した.陰門は体前方1/3の位置に開口し, 子宮は未熟幼虫によって満たされていた.形態学的特徴からテラジア科Thelaziidaeの東洋眼虫Thelazia callipaedaと同定された.

言及状況

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東洋眼虫(Thelazia callipaeda)とは、ヒト、イヌ、ネコなどに眼虫症を引き起こす寄生性線虫である。 国立感染症研究所 わが国における東洋眼虫症 https://t.co/bbmZelSezh 猫の東洋眼虫寄生の一例 https://t.co/NtlxlA28vq

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