著者
忠村 一毅 中原 健二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.805-813, 2014-12-01 (Released:2015-12-01)
参考文献数
22
被引用文献数
1

自然免疫の受容体は,一般に,出会ったことのない病原体に対しても防御反応を誘導できるよう病原微生物に共通の分子パターンを認識する.ところが植物は,それに加えて強毒の病原体の毒性因子だけを特異的に認識する受容体をもち,これらが連携して病原体の毒性をも進化的に制御していることがジグザグモデルとして提唱されている.また,ウイルスに対してはRNAサイレンシングが自然免疫の役割を担い,同様に連携した自然免疫ネットワークを形成している.これらをカルモジュリン様タンパク質についてのわれわれの成果とともに解説する.

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じゃあ病原体がウイルスの時はどうなのか?どうやらRNAサイレンジングという機構が自然免疫的に働くらしい
ウイルスに対する植物の自然免疫機構 https://t.co/eNYSJDOvym
ウイルスに対する植物の自然免疫機構 https://t.co/FnhkyW2cRT >ETIと細菌や菌類に対するPTIの免疫機構に植物ホルモンの1種であるサリチル酸が密接にかかわり アスピリンで出てきたけど?

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