著者
水野 猛 山篠 貴史
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.174-181, 2017-02-20 (Released:2018-02-20)
参考文献数
28

移動することができない植物にとって季節による日長や気温の変化に適切に対応することは植域を広げながら繁栄するのに必要な性質と考えられる.この点で植物の概日時計が重要な役割を担っていると考えられる.シロイヌナズナの研究から植物の概日時計の実体が明らかにされつつある.これらの知識を基盤にして,筆者らは次のような具体的疑問に答えようと試みている.日長や気温の季節による変化(シグナル)は概日リズムを生む中心振動体の「どの因子」に「どのような機構で」入力されているのだろうか.本稿ではこの問題に焦点を絞り最近の筆者らの成果を解説する.

言及状況

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正確には夜の長さを測って日長を見ています。時計はいわゆる概日時計で、植物の場合は全ての細胞の中に時計があります。転写制御因子同士が相手の転写を抑制するネットワークにより時計の振動が生み出されていると考えられています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/55/3/55_174/_pdf

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