- 著者
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渡辺 正
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学と教育 (ISSN:03862151)
- 巻号頁・発行日
- vol.60, no.3, pp.92-95, 2012-03-20 (Released:2017-06-30)
- 参考文献数
- 9
中学生にもなれば「なぜ?」を知りたくなるのに,中高校の化学(理科)が「なぜ?」を欠くため,生徒は興味を失っていくのだろう。暮らしにも大学にも無縁な用語や概念,ときにはウソの説明をひたすら「覚えろ」だから,国民の科学リテラシーも向上せず,大学に入った若者は苦労(ないし脱落)する。先進国に類のない「指導要領+検定」が,日本を世界の孤児にした。孤児状態を脱するには,国際標準の高校化学をもとにしたカリキュラム刷新が望ましい。最短の道は大学入試の改革だろう。