著者
野田 徹郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.400-405, 2016-08-20 (Released:2017-02-01)
参考文献数
7

大分県で地熱発電が盛んなのは地熱資源が豊富だからである。地熱資源の化学成分や同位体の組成は,水の起源が天水であり,地下に浸透した天水が火山活動と岩石との反応を被ってもたらされたものであり,その解析により地熱資源の形成過程を知ることができる。この地熱資源の探査にも化学成分は有効であり,地化学温度計は有効な定量的指標の一つである。地熱発電を持続的に行うためにも化学の情報は重要であり,化学的な処理によりトラブルを軽減することができる。また,温泉など環境への影響を回避するための考察にも役立つ。

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#メモ 地熱 温泉 ちなみにこの時、海水やそのほか物質が混ざることで、 マグマには火山ガスのもとになる物質が溶けこむよ CaCO3(貝殻など) + SiO2(マグマ由来) -> CaSiO3 + CO2 2NaCl(塩) + SiO2(マグマ由来) + H2O -> NaSiO3 + 2HCl 3S + 2H2O -> SO2 + 2H2S https://t.co/SH6qi35Okx
#メモ 火山で発生するNaClタイプの温泉。 HClガスは水に溶け込んだ後、岩石(Na2SiO3(長石類?))と反応して中和され、NaCLがうまれる。 岩石に結晶が生まれ始めるのは、流紋岩質くらいの比較的温度低めのマグマが固まったところだから、そういう場所ならNacl? https://t.co/SH6qi35Okx
#メモ 温泉のもとになる火山ガスのそのまた起源について。 プレートの沈み込みにより発生した熱で溶解したマントルがマグマであり、海水のNaClおよびシリカSiO2が反応してHCl、貝などのCaCO3とSiO2でCO2がうまれる。 https://t.co/SH6qi35Okx

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