著者
若林 文高
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.76-79, 2017-02-20 (Released:2017-08-01)
参考文献数
4

理科教育では原子・分子などの「粒子概念」の習得が重要である。スペクトルを実際に観察して光の不思議に興味をもち,また歴史的にその謎を解き明かすことで「原子・分子」について理解を深めてきた経緯を学ぶことにより,「原子・分子」を身近に感じられるようになると考えられる。スペクトルの歴史的・現代的意義を述べたあと,身近になったDVDを回折格子として用いる「DVD分光器」の製作法と,それを用いたスペクトルの観察,通常のパソコンと表計算ソフトを用いたスペクトル解析法について述べる。最近のデジタル技術の急速な進歩で,驚くほど高精度の分光実験が身近な材料や電子機器でできるようになった。

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DVDディスクをつかった分光器のつくりかた:若林(国立科学博物館)『光を分ける―簡易分光器とそれを使った実験』(2017 pdf 740kB):https://t.co/cnqaR9YOwr
@KcLg5GJEje0rmw7 確かにお金を加工したら、公には怒られてしまいますね
DVD分光器を作って遊んでました。最近主流の白色LEDは連続光でした。屋外でこれが増えると光害カットフィルターの危機かも。省エネで長寿命なのは良いことなのですが、痛し痒しです。順に、蛍光灯、白熱灯、白色LED。 これで恒星の分光観察できないかな。 https://t.co/0qgRvfS91C https://t.co/QzCgtJsZTP
@shudooooooon 少し馬鹿にしていたところあがあったんですが、DVDで作れば回折格子の性能だけで言えば市販の普及型のものより良いみたいですね。 普及しないのは分光観測の意義が理解されていないからかなあ。 https://t.co/0qgRvfS91C

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