著者
片山 健二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.318-319, 2019-07-20 (Released:2020-07-01)
参考文献数
2

サツマイモを直に焼きあげた「焼き芋」は,冬の定番スイーツとして人気がある。サツマイモには,加熱調理するとイモに含まれるデンプンが熱により糊化し,β-アミラーゼが糊化デンプンを糖化してマルトースを生成し,甘味が増すという性質がある。加熱調理により生じるマルトースと生イモに含まれるスクロース等の遊離糖の含量の総和,及びそれらの甘味度が,焼き芋の甘さを決める主な要因である。マルトースの生成量は加熱調理の方法,デンプンの糊化温度やβ-アミラーゼの活性の影響を受け,生イモのスクロース含量はイモを収穫した後の貯蔵期間・条件等の影響を受ける。

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さつまいもに含まれるアミラーゼがでんぷんを糖化するからですね。アミラーゼは75~85℃以上で失活してしまうので、焼くときも70℃前後でじっくり時間をかけると甘くなります。 https://t.co/gsUsuze9Lb https://t.co/ubUcYQtspV
低温貯蔵のスクロース生成 じっくり調理のマルトース生成 が焼き芋の甘さの肝! https://t.co/aVsZm48c1J

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