著者
竹田 眞
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.322-324, 2012 (Released:2013-02-14)
参考文献数
4

顔面神経麻痺後の異常神経再生による「ワニの涙」症候に対する根本的治療は無い。この現象は唾液支配分枝が涙腺を異常支配する事により起こるとされている。今回筆者は右顔面神経麻痺後の「ワニの涙」症候を針治療にて急速な改善を認めた一例を経験したので報告する。用いた針は和針(ステンレス製)1寸6分,3番である。また取穴は,右聴宮,右太陽,右和髎であった。10分間の置針一回のみで「ワニの涙」症候は完全に消失し,再発は無かった。しかし食事中の瞼裂狭小は改善するものの完全には消失しなかった。

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@itsuki1124sport 顔面神経麻痺の後遺症なんですが、回復期の神経再生時に唾液腺への神経線維が涙腺に連絡してしまうことが原因で、食事中に涙が出るという症状がみられます
違うわ、こんなこと呟きたかったんじゃなくてこれ載せたかったんだった…
不勉強なのでワニに針治療を試みた猛者がいるのかと勘違いしました。顔面神経麻痺にともう症状で、食事とともに涙が流れ出し、涙は食後に止まるそうです。   ワニの涙症候に対する針の効果 J- STATE https://t.co/tXTXs0YBMn
難しい… 要は涙目が針治療で改善した例もあるということか。 https://t.co/q6OhwOErnF

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