著者
盛 克己 中村 謙介 太田 東吾 貝田 豊郷 富田 寛 村山 和子 村山 照之 佐橋 佳郎
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.27-32, 1989-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
7

傷寒論には, 誤治によって病態が崩れてしまった「壊病」という状態があることが記載されている。同じように「合病」や「併病」の記載もある。後者については, 多くの先輩たちによりその病態や治療についての研究がなされ,「合病」については1つの処方で対処し,「併病」については先表後裏・合法・先外後内・先急後緩で対処することが明かになっている。しかし,「壊病」についてはその病態や治療についての報告はあまりみられない。しかし, 誤治などによって病状がはっきりしなくなることは臨床的にはよくみられ, その中には「壊病」と考えられる症例があると思われる。今回, 臨床経験を通じて,「壊病」の病態の解明及び治療の一助として, 1つの考えを示唆してみた。

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昔は壊病(えびょう)と言われていました。 https://t.co/183AirDD4c 当然鍼にもあります。 三臓以上の経穴に刺すと、その場は良くても遅効性で五臓がバランスを崩していきます。 https://t.co/79iiT0djzt
壊病についての一考察 https://t.co/XRc8K7wjzc
@ataruue こつめ先生参上! あまり誤治を繰り返すと 「壊病」「壊証」 を引き起こすから気をつけて。 詳しくは→https://t.co/bn3Jh8BCaS

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