著者
多和田 兼章 竹内 聡志 鷹羽 慶之 後藤 英之 武長 徹也 大塚 隆信 杉本 勝正 大藪 直子 土屋 篤志
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.795-797, 2014 (Released:2014-11-21)
参考文献数
9

今回の研究の目的は当院における肩関節脱臼に対するStimson法の整復率について調査することである.当院救急外来にて研修医がStimson法で整復を行った肩関節前方脱臼21例22肩(平均年令60.8歳,男性13例,女性8例)を対象とした.外傷性脱臼が14肩,反復性脱臼が8肩であった.整復できた群をStimson法群,Stimson法で整復できなかった群をFailure群とし,比較を行った.当院におけるStimson法の整復率は40.9%(9/22肩)であった.他の13肩はzero position法で整復された.Failure群13肩では年齢が高く,合併損傷を伴う外傷性脱臼が多い傾向にあった.Stimson法は簡便で,非侵襲的だが,整復時間を要することや低い整復率が問題である.当施設においても40.9%と他の整復法と比較して低い整復率であった.

言及状況

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@aLyCEyo3OU0hrsM 整復成功率は下がるみたいですね この報告だと、脱臼22肩のうち成功9肩、失敗13肩 大結節骨折は4肩に合併していて、成功1肩、失敗3肩 らしいです https://t.co/F1XEasO1dm

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