著者
横堀 章一
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集 (ISSN:00290270)
巻号頁・発行日
vol.10, no.38-4, pp.38-46, 1944-02-25 (Released:2008-03-28)

戦時下鉄道輸送の重要性は益々増大してゐる。この要求に應ずるために車輌の大増産を必要とする。本論文に於ではこの車輌中特に大量を要する貨車を限定された資材及び労力内でなるべく多量旦迅速に製造するために如何なる努力を排ってゐるかに就て設計を主にして述べる。貨車の戦時設計には在耒ある車輌に増積みする方法と全然新しい形式を設計する方法とがある。鉄道省では両者を並行に採用してみる。後者の例として3袖無蓋車を挙げ、その設計上の要点を述べる。貨車自重1t當りに積載し得る石族最は在耒車が1・16~1・89tであるが、新製3軸車では2・73tとなる。荷重1t當りの製作資材では在耒車の約年分に滅する。而して中梁に生ずる應力を見ても両者の差は著しくない。かかる結果を如何にして得たかに就て説明する。

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トキ900の設計についての論文を見つけた https://t.co/04E227OXUE
トキ900側面に見られる「上部半固定/下部アオリ戸」という構造は国鉄じゃ殆ど見かけないけど、満鉄・鮮鉄等の大陸では比較的多く採用されてた印象。 https://t.co/dMueSyGDgA https://t.co/VUEbJdqZqx
日本機械学會論文集 貨車の戰時設計 : 工作、工作機械、鋳造、鍛造、熔接、機構、機械要素、起重機、運搬機、紡織 http://t.co/GBALGV1CaC トラ6000に車軸を一本追加して、トキ66000なる三軸貨車に改造する案があったのか…。積載荷重は17t→28tになる模様

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