著者
中村 泰之
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.444-455, 2018-09-25 (Released:2018-09-25)
参考文献数
56
被引用文献数
1

ラジカル重合の停止反応機構の解明は高分子合成において重要であるが,いまだ結論が出ていない課題でもある.さらに,停止反応機構の制御は新しい高分子合成法・制御法へ発展する期待があるが,その試みは非常に限られていた.本報ではリビングラジカル重合法を利用し,構造制御されたポリマー末端ラジカルの精密な反応を行うことによる停止反応の機構解明と,停止反応の制御による合成利用に関する筆者らの研究をまとめた.停止反応の機構解明においては明確な不均化・結合選択性の決定方法の開発を行い,代表的なモノマー種の選択性や,温度・分子量・粘度が選択性に与える影響を定量的に明らかにした.さらに,選択的な結合反応(ラジカルカップリング反応)による高分子合成法の開発を行った.

言及状況

外部データベース (DOI)

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こんにちはー。 本日読んだ論文です。 ラジカル重合の停止反応について再結合・不均化選択性や、温度・分子量・溶媒粘度の効果などが明らかに。 J-STAGE Articles - 精密重合をもとにしたラジカル重合停止反応の機構解明と合成反応への利用 https://t.co/QuxcJYXF09

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