著者
西田 文夫
出版者
教育哲学会
雑誌
教育哲学研究 (ISSN:03873153)
巻号頁・発行日
vol.1962, no.7, pp.64-78, 1962-10-30 (Released:2009-09-04)
参考文献数
41

「『民主主義と教育』という書物は、長い間ありのままの私の哲学が最も十分に説明されている書物であった。」こう述べているように、デューイの哲学と教育学とにおいて、民主主義の概念は最も重要なものである。従って、デューイの教育思想を把握するためには、民主主義と教育との関係が究明されねばならない。また、デューイの宗教論について、マックラスキー (N.G.Mccluskey, S.J.) は次のように評している。すなわち「これは、デューイが民主主義時代のために注意深くつくりあげた科学的宗教である。」それ故、デューイの宗教論も当然彼の民主主義との関連において考えられねばなるまい。そこで本論文においては、まずデューイが主張する民主主義と教育との関係をとらえ、次に彼の宗教論を民主主義との連関において解明することによって、宗教と教育との関係についてのデューイの見解を明らかにしたい。

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