著者
中島 ひかる
出版者
国立大学法人 東京医科歯科大学教養部
雑誌
東京医科歯科大学教養部研究紀要 (ISSN:03863492)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.51, pp.1-22, 2021 (Released:2021-03-19)

この論考では、フランスのマクロン政権の現在について、失敗と成功の 2 つの側面からその共通項を考察する。現在のマクロン政権に関しては批判も多く、最近では党員の離反による求心力の低下も言われているが、その一方で、コロナ禍からのヨーロッパ復興予算の成立によって、彼の当初からの主張である EU の更なる連帯と強化は現実化されつつあるように見える。これらを個別の政策や彼自身の政治手法に対する評価という観点ではなく、社会や世界に対応した政治構造の変化に対する人々の欲求という観点から考察する時、このプラス、マイナスの 2 面には共通性があるように思われる。それは、環境問題への関心の高まりである。

言及状況

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これも日本語でマクロン政権の流れがまとめてあって、私みたいな素人にはありがたい。東京医科歯科大学の中島先生が書いたもの。 フランス政治の変換点−エコロジー、経済、連帯 Le changement de la politique française — écologie, économie, solidarité https://t.co/pQe3fxQzIJ https://t.co/rY2wH60XWX

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