著者
池崎 澄江
出版者
日本医学教育学会
雑誌
医学教育 (ISSN:03869644)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.223-228, 2003-08-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
31
被引用文献数
1

慢性疾患の増加と患者の消費者としての主張により, 最近は相互参加型医療 (mutual participation model) が唱えられるようになってきた. これまでのパターナリスティックな医師と患者の関係から, 両者が相互に情報を共有し, 患者も治療に主体的に取り組む関係に転換しつつある. 相互参加のためには医師と患者の視点の違いをコミュニケーションによって緩和し, さらに患者の参加を促進するような情報提供を行う必要がある. コミュニケーションがもたらす影響を医師と患者の両者を対象にした実証研究で明らかにし, コミュニケーションスキルの医学教育に役立てていくべきである.

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