著者
奥野 英雄 多屋 馨子
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.4, pp.782-787, 2015-04-10 (Released:2016-04-10)
参考文献数
10

麻疹ウイルスは感染力が強く,わずかな感受性者を見つけて感染伝播する.我が国では国をあげた麻疹排除への取り組みが奏功し,患者報告数も減少傾向であり,日本国内の土着株である遺伝子型D5は2010年5月を最後に検出されなくなった.しかし,海外で感染した輸入例を発端とした小規模のアウトブレイクの報告はいまだにあり,医療機関を受診した麻疹患者から,医療関係者や周りの患者へ感染が伝播した報告も見られる.麻疹には有効なワクチンが存在するが,特異的な治療法はなく,感染が拡大してしまってから対処できることは限定的である.麻疹の感染対策には,感染が発覚してから対処するよりも,麻疹の特徴を知ったうえで,平時から備えておくことが重要である.

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@Tesuko_Saien 麻疹ウイルス粒子の浮遊時間は1時間以上でしたね。 ただ新型コロナウイルスはSARSの感染者数を遥かに上回ってますよね。分かりました。テスさんのエアロゾル感染の認識は要は飛沫感染ですね。そもそもエアロゾ… https://t.co/wzMEQbbvae
『麻疹対策の実際と感染対策の問題点』 〔日内会誌 104:782~787,2015〕 「院内で麻疹ウイルスの感染伝播が起こると, (略)多くの患者への曝露後の発症予防措置 の対応に迫られることになる.(略),医療機関での平時からの… https://t.co/9myBDhkqTh
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奥野・多屋さん 2015「麻疹ウイルスの血清型は単一だが,A~Hのクレードに分類され,23 種類の遺伝子型の報告あり.日本の土着株はD5型。また,ワクチン株は遺伝子型A.」,「予防には2 回以上のワクチン接種が必要.」PDF文書 https://t.co/8xL9hES9IF

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