著者
國島 広之
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.106, no.11, pp.2367-2372, 2017-11-10 (Released:2018-11-10)
参考文献数
22

不明熱を含めた発熱時におけるウイルス感染症では,プライマリ・ケア領域ではEBウイルス(Epstein-Barr virus:EBV)感染症とサイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)感染症がしばしばみられる.EBVによる初感染では,発熱,リンパ節腫脹,扁桃腫大,脾腫を伴い,末梢血に異型リンパ球がみられる.ペニシリン系薬で発疹がみられることから,溶連菌性扁桃腺炎との鑑別が重要となる.CMV感染症も近年の抗体陰性者の増加に伴い,感受性者が増加していることから,丁寧な評価が必要である.

言及状況

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1か月ほど前に夫氏が2週間くらい発熱してたけどコロナは陰性で困った件、CMVによる伝染性単核球症だったようです。母乳を介して赤ちゃんに不顕性感染し、その赤ちゃんの唾液や排泄物で移ったよう…。「乳幼児と同居」で疑うべきとは知らなかった。 VIII.ウイルス感染症 https://t.co/0ef7NR8BZ8

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