著者
金 蘭美
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.142, pp.102-112, 2009 (Released:2017-04-25)
参考文献数
14

本稿では,母語話者と学習者の複合助詞「にとって」の使用実態を比較することで,学習者の誤用の原因を調べた。その結果,学習者の誤用の原因として,①「xにとってAはB」における「x」が「B」の「主体」ではなく「受け手」であることへの無理解,②「AはB」という意味づけ・位置づけを行う意義が見出せない場合の「にとって」の使用,③「x」と「A」がコミットしていることへの無理解,が主な原因であることが明らかになった。特に①の「x」を「主体」と捉えることによって起こる誤用の場合,その多くが「B」に動詞述語を使用しているものが多く,結果として「A」が欠如している文が多いことを確認した。③に関しては,「私にとって……」と「私は~と思う」との混同という形で現れており,「x(私)」と解釈の対象である「A」が直接関わりのある事柄でなければ「にとって」が生起しない,という成立条件を理解していないことが原因であることが明らかになった。

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【全文公開】金蘭美(2009)「「xにとってAはB」構文の意味・用法―母語話者と学習者の使用例の比較を通して―」『日本語教育』142号https://t.co/XarVRVQ3Fq
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